こんにちは、メモ蔵です!
FileMakerの強力な機能のひとつに【Let関数】があります。
この関数を使うことで、計算式内で変数を定義し、より読みやすく、効率的なコードを書くことができます。
この記事では、Let関数の基本的な使い方からより高度な活用方法を紹介します。
Let関数とは
まずは、公式のヘルプを参照して、【Let関数】の概要をチェックしておきましょう。
公式ヘルプの概要
Let
計算式の実行中またはスクリプトが終了するまで、またはファイルが閉じられるまで指定した式の結果に変数を設定します。
構文
Let ({[} 変数 1 = 式 1 {; 変数 2 = 式 2...]}; 計算)引数
変数
– 任意の変数名 (変数の使用を参照)。
式
= 任意の計算式、フィールド、または定数
計算
= 任意の計算式、フィールド、または定数中カッコ { } 内の引数はオプションです。
戻り値のデータタイプ
テキスト、数字、日付、時刻、タイムスタンプ、オブジェクト
Claris FileMaker Pro 2023 ヘルプ
公式ヘルプを参考にやってみた!
この関数は、計算式の実行中に指定した式の結果を変数に設定できるので、レイアウトに計算結果を表示しなくてもいい場合に、計算フィールドを作成しなくてよくなります。
例えば、次のような計算が必要だった時
x
フィールドに「15」y
フィールドに「10」x
とy
の乗算
Let関数は次のように入力します。
Let (
[ x = 15 ;
y = 10 ] ;
x * y
)
xとyの乗算の結果が必要な場合は、【z】フィールドを作成し、計算式を入力しますが、レイアウトに表示しなくてもいい場合は、フィールドを作成するよりも、計算式の中で一時的に変数を取得する方がパフォーマンスの向上につながります。
そのような場合に、【Let関数】は強力な武器となります。
Let関数の応用
Let関数は、ただ計算式を簡単にするだけでなく、計算の途中結果を格納するためにも使えます。
これにより、より複雑なロジックを効率的に扱うことができます。
条件分岐との組み合わせ
Let関数は、If
関数やCase
関数と組み合わせて、条件分岐に基づいた複雑な計算を行う際にも役立ちます。
Let (
[ x = 10 ; y = 20 ;
z = If ( x > y ; x - y ; y - x ) ] ;
z
)
この例では、x
とy
の値に基づいて、大きい方から小さい方を引く計算をしています。If
関数を使って条件分岐を行い、その結果をz
に格納して最後にそれを返します。
まとめ
Let関数を使用することで、FileMaker内での計算式をより効率的で読みやすくすることが可能です。
複雑なロジックを簡単に扱うことができ、開発の生産性を向上させることができます。
Let関数の機能をフルに活用し、より洗練されたFileMakerアプリケーションを開発しましょう。
本日はここまでです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。